
両チームとも、講評をいただく先生方がお見えになる「制限時間ギリギリいっぱい」まで、細部にこだわり丁寧に作りこんでいました。 デザイン検討の時間を含めて、今回の庭園制作に費やした日数は、実働で「7日間」。例年のこととは言え、限られた日数で如何にお庭を完成させるか?時間とも戦いながら、自分達の考えたデザインを実際に自分達で作ってみる。作業の全てが「経験」となって、自らの「財産」として残り、自信を持って「設計・デザイン」できるようになる。まさに「やったことは理解していく」。実習授業の大切さを感じます。
今回は、2チームとも「材料手配」が難航すると思ったのですが、指導担当の林先生が、お仕事で使用するためにストックしていた材料を生徒達に分け与えて下さいました!写真では、解り難いかもしれませんが、今回使用した「古木」や「杉苔」は、林先生がストックしていただけあって、質感や品質の高い材料です。実習で使用するには、ちょっと「贅沢」だったかもしれません。

まずは、タイトル「ムーミン谷の日曜日」。ムーミンの故郷であるフィンランドの森をイメージしたそうで す。ハンドメイド(手作り)感覚のお庭で、古い木の幹や枝を使い、ナチュラルな雰囲気を醸し出しています。ムーミンと家族や仲間たちが暮らす「ムーミン谷」。一番奥に設けた小屋からは、今にもムーミンが駆け出してきそうです。如何でしょうか?

もう一方の作品タイトルは「苔山水」。杉苔をふんだんに使った築山の間に枯山水風の流れと、割り竹を使った筧から水鉢に落ちる「水の音」を楽しむ、というコンセプト。天然竹で作った「光悦寺垣」は、制作にかなり苦戦していたようでしたが、一般的な竹垣(四つ目垣)と比べて、「和風」の雰囲気が感じられます。、先生方か評価も「とても良くできている」と上々でした。
以上、今年度の全日制コース・施工実習授業は終了です。
作品は、安行造園㈱「エクステリアパーク」内にて展示されていますので、「見てみたい!」という方は、E&Gアカデミーまでご連絡ください。
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