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2011年6月18日土曜日

「まちなみ」+「個人邸の庭」見学授業 その2

 今日は、先の水曜日の屋外授業「まちなみ」+「個人邸の庭」見学、“午後の部”をご紹介します。
 午前中に埼玉県内の住宅地を見学して、関越道~外環道~首都高速~東名川崎ICまで、東京西部を縦断して、次の見学先、神奈川県内の住宅地に到着。こちらは、分譲住宅ではなく「定期借地権」方式なので、厳密には住宅地ではありません。が、外観は、ご覧のとおり、閑静な佇まいの住宅地にしか見えません。
 この場所は、土地の所有者であるS様が、戦後50年間、ご自分で全ての樹木を植えて作り出した「人工的な自然環境」です。そして、今やエクステリア&ガーデンのコンセプトとして欠かせない「微気候」や「環境共生」など、「自分の手で環境を維持しながら生活する」という考え方の「原点」とも言える場所です。いわば、エクステリア&ガーデンの“聖地”といっても過言ではありません。
 毎回、地主であるSさんから、こちらが住宅地として成立するまでのお話を聴かせていただきますが、何度お聞きしても、改めて、この国で「民間の環境」を維持する難しさを痛感させられます。価値観を「経済優先」から「自然・健康・心のゆとり」にシフトしないと、ますます厳しい時代になって行くのでは...そんな思いを感じてしまいます。
 閑話休題、敷地に跨る「虹の橋」で集合写真を撮った後は、近隣の石材店「新光園」様へ。こちらは、E&Gの先生方も取引している老舗の石材店。
様々な種類の石材があり、社長の小林様から、名前や特長を説明していただきました。「自然石」は、石組み(景石)、敷石、延段など、エクステリア&ガーデンでは、「自然石の使い方」と「植栽の使い方」が全体の完成度を決定づけるポイント。最重要の材料知識。理屈不要。無条件で覚えるしかありません。
 そして、新光園様で、坂井也寸志先生が合流。坂井先生の作った「個人邸の庭」を2ヶ所、見学させていただきました。そのうち、1件は、卒業生(第5期生)の山崎さんと先生が協力して作ったお庭で、山崎さんにも現地に来ていただき、説明をしていただきました。
 2ヶ所とも、広々とした敷地ではありませんが、現実的な生活空間としての「庭」として随所に工夫がしてります。個人住宅の庭とエクステリア、特に東京近郊では「広いお庭」の方がレアケース。狭小スペースを如何にデザインできるか?これです。その意味では、2ケ所とも、坂井先生のアイデアが満載でした。相当、参考になったと思います。
 やっと、水曜日の紹介が終わりました。それにしても、3回目の「まちなみ見学」は内容が盛りだくさん。14期生の皆さん、レポート作成、頑張ってください 

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