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2011年12月6日火曜日

アペンド・エクステリアのススメ

 仕事柄、エクステリアの研修会のご相談をいただきますが、ここ数年は、「リフォーム」をテーマにした内容を希望されるケースが増えて来ました。


 住宅やインテリアでは以前から「増改築」や「営繕」という言い方がありましたし、新築住宅の低迷から、「リフォーム」への注目度が高まっているのは、ご承知の通りです。そして、エクステリア&ガーデンの分野でも、「リフォーム」が大きなテーマになることは火を見るよりも明らかです。


  しかし!エクステリアやガーデンは、「リフォーム」のみならず、「さっくりとしかやっていない物件に後から追加する」ことも、まだまだ可能です。様々な理由と事情によって、新築の際に「さっくりとしかエクステリアをやっていない」場合があり、住宅やインテリアと比べると「数ヶ月から数年後の追加工事」が多い分野と言えます。

例えば、同じ敷地でも、考え方一つで、エクステリアのデザインは“がらり”と変わってきます。

まずは、最近、街で良く見かける、こちら(下のイラスト)のパターン。
▲門扉やフェンスが無い「オープンデザイン」。外観左側が駐車スペースで車も停められるし、ポスト門柱を設けているので、お客様の生活には何の支障もありません。アプローチの床舗装は、レンガや草目地など工夫しているので、平面図では、いい感じかも。

▲門まわりに袖壁を設けた「セミクローズ」。外観右側の庭への視線を遮断しているので、オープンと比べると、だいぶ落ち着きます。足元にも植栽を植えて、道路側からの景観性も確保です。
▲そして、一気にエクステリアらしくなる「クローズ」。門構えと車庫前の扉を設置して、防犯性も向上します。「セミクローズ」に、あと少しプラスすれば、お客様の生活に安心感やゆとりが生まれます。

因みに、これは、全て、古橋学長の受け売りです(どうか無断借用をお許しください!)

実は、オープン(一番上のイラスト)からクローズ(三番目のイラスト)まで、考え方次第で提案できるのが、エクステリア・デザインの醍醐味。

「リフォーム(既にあるものをやり変える)」だけでなく、「様々な事情で発生してしまった、新築時のエクステリア工事の不足要素を補う」という「追加工事」の提案も重要な気がします。個人的には、「アペンド(後付け)」という考え方は、これからのエクステリアのキーワードになると思うのですが・・・。

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