今日は、竪川先生の授業「材料知識」の一コマをご紹介します。
ご承知のように、エクステリア&ガーデンに使用される材料は多種多様。レンガやタイル、コンクリート製品(ブロックやインターロッキング)、金属製品(門扉やフェンス材)、そして、石や竹、木材などの自然材料。更に、壁や床の仕上げ方法までが、「材料知識」の範囲。これらの材料を知らないと設計できない訳ですから、かなり重要な知識です。現物を見ながら、それぞれの材料について、先生から講義をしていただきます。そして、課題「好きな材料と嫌いな材料」の発表風景。
因みに、生徒が好む材料は、レンガや天然石、竹垣などの「自然素材」に集中するのは例年通り。逆に、コンクリートブロック造の塀やアルミ製のフェンスなどは、①デザインが単調になってしまう、②圧迫感を感じる、③人工的で温もりがない、という理由で、あまり人気がありません。
自然素材の最大のメリットは、「時間ともに材料の風合いが変化して、“景観”としての雰囲気が上がっていく」こと。「庭作りは、完成してからが始まり」という作庭の大原則は、植物を中心として、自然材料で構成されていることに他なりません。
反対に、シャープでモダンなデザインを好む場合は、コンクリートやアルミ製品の出番も増えてきます。人工的に作り出される「直線」的なデザインは、建築的な感覚で好まれます。自然素材では得られない屋外環境での耐久性。「メンテナンスがいらない」ことを重視する住民もいますから。。。
材料を生かすも殺すも、結局は、設計者の使い方次第。「良いものも悪いものも、たくさん目にして、“引き出し”を増やすのが先決。今日も、生徒たちは見学授業に出掛けます。やっぱり、実際に「見て覚える」のが一番です!
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